給湯器交換業者を探そうとネットで検索すると、業者の比較・ランキングサイトが検索結果上位にたくさん表示されます。
サイトをひとつずつチェックしていくと、ランキング上位がなぜか特定の業者に偏っているようです。
誰もが高評価に異論のない業者なら問題はないのですが、そうではない(むしろ評判の良くない)業者がリンクから自社サイトへの流入を目的につくった自作自演のステマ(ステルスマーケティング)サイトの可能性があるので要注意。
今回は、そんなステマ比較サイトを見分けるためのポイントをご紹介します。
Contents
1. 比較・ランキングサイト上位に出てくる給湯器交換業者が偏っている
例えば、検索エンジンで「給湯器 業者」のキーワードで検索してみましょう。
すると、給湯器業者の比較・ランキングサイトが上位に多数ヒットします。
検索結果上位に表示される10サイトについて、ランキング1位を獲得している頻度は以下の通りです。
- Y社 4回
- L社 3回
- K社 2回
「○○市の業者ランキング」のような地域ごとに給湯器交換業者をランキングした比較サイトもあります。
「地域別にどうやって調べたんだろう?」と思いますが、ランキングをよく見ると、地域に関係なく同じ業者が上位にランクされていることが多いのです。
2. サイト運営会社が不明
ほとんどのステマ比較サイトには、サイト運営会社が明示されていません。運営会社がランクインしているとランキングの信ぴょう性がなくなるからです。
また、運営会社が明示されていても、子会社や関連会社を運営会社にしている場合もあります。前に上げた10サイトでは、運営会社が明示されているサイトは1つだけでした。
3. 比較・評価方法があいまい
給湯器交換業者の比較サイトのほとんどは、評価基準について詳しい説明がありません。
自社サイトを上位に評価するために、評価軸や優劣のつけ方が、サイト運営者が都合のよいように恣意的になっています。
例えば、「価格」「クチコミ」「対応力」「取り扱いメーカー」「保証」などの評価軸が設定されています。
安さを売りにしている業者が運営するステマサイトでは、「価格」がクローズアップされますし、取扱いメーカ ーが多い業者では「取扱いメーカー」の評価項目が強調されるのです。
優劣のつけ方については、「◯△×」の三段階評価されていたりしますが、「価格」ひとつとってみても、 圧倒的に価格が安いのか、リーズナブル(品質と価格のバランスがよい)のかハッキリしません。
『創業○年だから安心!』。特に強みがないけれども、長くやっている業者がこうクチコミをしていた例もありました。
4. 出所不明のクチコミ
出所不明のクチコミにも注意です。
クチコミがたくさん掲載されている比較サイトでは、高評価のクチコミを、中の人(業者の担当者)が自作自演で書き込んでいる場合があります。
とあるネット通販のWebマーケティング担当の方とお会いした時、やはり自作自演の口コミを投稿することがあると話していました。
業者が投稿した自作自演のクチコミと、顧客が投稿したクチコミを確実に区別するのは難しいです。
前述のWebマーケティング担当者の話では、定期的に自社のプラスになる内容のクチコミを書き込むらしく、その投稿者はだいたい毎回同じ担当者。なので書き手のクセが文章に出るらしいです。
文章のクセは本人が気づいていないことも多いので、「独特の言い回し」「句読点の位置」などから、投稿者が同一人物であることをある程度判別することができそうです。
逆に、信頼できる口コミとしては、その業者の施工事例・お客様の声に、実際に工事した人が顔写真で登場している情報です。
ネットに顔がでるというのは、一般の方にとっては抵抗あることですので、顔写真で出てくれるということは、満足しているということでしょう。
参考記事|口コミだけでは危険!?信頼できる給湯器交換業者の見分け方(ホームページ編)
5.アフィリエイトや広告がない
ボランティアや趣味で比較サイト運営をしている奇特な人もいるでしょうが、ビジネス的な観点で継続的に運営を続けていくには収入源が必要です。
アフィリエイトやバナー広告から得られる収入を運営資金に充てるのが一般的です。
ステマ比較サイトの目的は、運営者の自社サイトに誘導することですから、アフィリエイトや広告が一切ない場合が多いのです。
逆に広告費をかけてリスティング広告を出している業者ランキングサイトもあります。
まとめ
リフォーム業者の良し悪しは、業者のWebページを見るだけではよくわからないことが多いため、第三者が評価したランキングはとても役立ちます。
しかし、実際には自社サイトへの誘導を目的にした自作自演のランキング・比較サイトが多数存在します。
もちろん「ステマ比較サイトを運営する業者=悪徳業者」とは言い切れません。
機器の選び方や故障のサインなど、有益なコンテンツも載せているサイトが多く、上手く使えば役に立ちます。
恣意的な情報を流すステマ比較サイトもあることを頭に入れて、上手く活用していきましょう。